カード別使用感 Bee TRADITIONALLY CUT

本日のカードはこれまで書いてきた使用感の中で「カードの質を比べる」点においてこれ以上無いほどピッタリのカードですね。デザインや紙は同じで、「裁断の方法」のみ違うのです。
マニアックでしょー?
U.S.P.C社は15年ほど前にカードの裁断方法を変えたとされています。
それまでの裁断方法を変えたことでファローシャフルが少しやり難くなってしまいました。この辺はカードを触っていて気づく人も多いと思います。
リチャード・ターナー氏は昔の裁断方法を取り入れたBeeデックとBICYCLEデックを生産させ現在それらが購入可能です。
「裁断方法」その一点が違うだけですので質を比べやすいですね。今日はBeeを見てみましょう。
興味のある方は↓からどうぞ。


「Bee TRADITIONALLY CUT」
伝統的な裁断方法でカットされたBeeという名前。
Richard Turnerによって伝統的なカットが用いられたBeeデックです。
裁断方法以外は通常のBeeと何ら違うところはありません。
【伝統的な裁断方法とは?】
昔はどんな方法でカットしていたのでしょう。
僕は全く知らなかったのですが、ターナーのウェブサイトに詳しく書いてあります。
要は「カットする方向」です。
伝統的な裁断では「カードのフェイスから刃をあて、バックに向かって断ち切る」という方法を採っていました。
そして、このカットする方向こそがカードを「ファローシャフル」するのに必要な、なめらかなフェイスのエッジを作るのです。
【見分け方】
伝統的方法でカットされたデックとそうでないデックはどのように見分けられるのでしょう。
これは長くカードに触れていてお気づきの人も多いと思います。
カードをテーブルに伏せて置き(バックが上向き)この記事の一番下に載っている「チップス」の左写真のようにファローシャフルをしてみるだけです。
なめらかにかみ合えば伝統的裁断方法でカットされたカードです。もし上手くかみ合わないようであれば変更後の裁断方法でカットされたカードです。
バックを上向きで上手くかみ合わせられないデックは、フェイスを上向きにして同じようにするとすんなりとかみ合います。逆に伝統的裁断方法でカットされたカードは、フェイスを上向きにすると上手くかみ合いません。
ですから、例えばジェリーなどのOld Deckは裏向きのままでファローシャフルがしやすく、表向きにするとファローし難くなるのです。ただOld Deckの場合は裁断云々以前にカードが反ってしまっているのでカットの向きに関係なくファローし難いのですけどね。。。。
ケースや中身のデザインは全く変わりません。
ケースには「TRADITIONALLY CUT」で生産されたことを示すシールが貼られています。これが貼られていないと分かりません。今回はBeeの方を見ていきます。
ジョーカーのほかに3枚ほど別のカードが入っています。
まずこちらの2枚。左が表、右が裏の写真です。ターナーの宣伝カードが2枚。この2枚の裏にも宣伝が書かれています。このうち1枚の裏に書かれているのがヴァーノン直筆のターナーへの賛辞です。そして他の2枚がこちら。ジョーカーとBFカードです。
この2枚は裏がちゃんとダイヤモンド柄なのでマジックに使えます。ご覧になって分かるとおり、使えるジョーカーは1枚だけです。
せめてもう1枚ジョーカーが欲しいところ。ちょっと宣伝しすぎでは。
価格は普通のBeeより少し高めのショップ(5ドル弱)もありますがターナーのサイトでなら2ドルです。送料込み価格で換算してもワンデック3ドル程度で買えます(ただし海外発送には最低3ダース買わないといけません)。
この裁断方法でカットされたBICYCLEが既に日本で発売されているので、暫くすればこのBeeも日本で販売されるかもしれませんね。もうしているかな?
開封直後のすべり具合
「★★★★★☆☆」(7)
まぁ、Beeですので言うまでもなく文句なしです。
裏模様の見た目
個人的に「★★★★★☆」(6)
マジック用として「★★」(2)
非常にシンプルなダイアモンド柄です。
僕は好きです。こういうシンプルさ。
白枠で縁取っていないのでマジックに使用するには難しいデックです。
ですが、ギャンブルデモンストレーションでは逆に使い勝手が増します。
ディール系のテクニックでは白枠の無い方が都合が良いですね。
スプレッドのやり易さ、広がり具合
「★★★★★☆☆☆」(8)
Beeの滑り方はとってもなめらかで、広げ心地も良いですね。
しかもその良い滑り具合が長持ちするとおもいます。
インデックスが見えるくらいに広げようと思い、その思ったとおりの幅に広がってくれます。
ツルツルテーブルの上でもマットの上でも、手でファン状にするにもやりやすいカードです。
リフルシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆」(8)
BeeはBICYCLEに比べ少々硬く感じましたがシャフルする際は丁度良い硬さです。
滑りすぎることも少ないため、非常にシャフルしやすいデックです。
ファローシャフルのやり易さ
「★★★★★☆☆☆☆」(9)
このカードの「売り」であるだけに、ファローシャフルのかみ合わせやすさはずば抜けています。というかこの点しか普通のBeeと違うところはありません。
テーブル上で行うパーフェクトファローシャフルも、カードを確実に半分に分けることができればほぼ成功します。
カードの硬さ
「★★★★★☆」(6)
BICYCLEに比べ少々弾力の強いデックです。お陰でシャフルしやすいですね。
カードの端と端が付いてしまうくらいまで曲げても折り目は付きません。
耐久性もBICYCLEよりあるでしょう。
エンボス加工の有無
有り
表面加工は「CAMBRIC FINISH」です。
普通のBeeよりも何となく摩擦が強い気もしますが、変える理由が無いので同じでしょう。
何層構造か
3層構造になっています。
値段との釣り合い
[#IMAGE|S3#]
「若干高品質のBee」に7ドルとか8ドルの価格が付いたら高すぎると思いますが、これは3~4ドルで買えます。普通のBeeよりちょびっと高いか同じですので、質と価格が良い意味で釣り合っていません。
総評
「裁断方法変えただけで違うもんなの?」と思われる方は多いでしょう。
僕の意見としては「いや、別にそんなに変わらないよ」です。
確かにファローシャフルは格段にやりやすくなっていますが、前のBeeがやり難かったわけでもありませんし、ファローシャフルする時に「かみ合わせの向き」があるのは伝統的な裁断方法でカットしても同じです。
まだ使い込んでいませんが耐久性やカードのしなり具合もこれまでのBeeと同じでしょう。
それでも僕みたいなマニアやデリケートなシャフルを繰り返すような人には良いデックかもしれません。
価格は同じで質がちょびっと良くなったBee、この裁断方法がスタンダードになるとすれば勿論賛成ですが、別に今のままでも支障は無いと僕は思いました。
価格は安いので何かのついでにファローシャフルの練習用として購入してみてくださいな。次回はこの裁断方法でカットしたBICYCLEデックをみてみましょう。
【チップス】
まめ知識にもならないものなのですが、ファローシャフルをどうしても裏向きで行いたい場合、以下の写真のようにかみ合わせれば大丈夫です。[左写真]パケットの下同士からかみ合っていきます。伝統的裁断方法でカットされたデックはこのかみ合わせ方ですんなりいけます。最近のBICYCLEなどは裁断方法が変わったため、この方法ではかみ合わせにくいのです。
[右写真]カードを反る方向が違います。この方法だとパケットの上同士からかみ合っていきます。左写真のかみ合わせ方で上手くいかない場合は、右写真のように逆に反らせると簡単にかみ合います。
カード別使用感 目次

One comment

  1. リクルート より:

    現在このデックを購入できる場所はありますか?

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