Archive for カードマジックの書籍から

ドミノ・ピザとジャックとSWEシフトと

 

おしさし、おし、おしさ

おひさしぶりです。

 

文章で噛みを表現するのはなかなか難しいなぁ。

 

久しぶりのブログで色々と書きたいことが溜まっていて、もう僕が借りているサーバー容量がテキストで足りなくなっちゃうくらいなんですよね。

例えば、そうだなー、家の前のコンビニが潰れてドミノピザになりました。

あとは特に無いかな。

 

 

 

 

「アクロバティックジャック」

カードマジックの本を読んでいて「」としたり「」としたものをピックアップして何か色々書くっていうコーナーです。お久しぶりです!

カードマジックの歴史におけるアードネスの名著「The Expert at The Card Table」は100年くらい前に書かれたものですが、今でも読み込めるほどその内容は充実しています。
今では読みやい文章で絵や写真も沢山載っている解説書は沢山出ていますが、いまだにこの本に魅力を感じるのはさすがにバイブルと言われるだけあるなぁ、と思います。

この本には第三部に奇術もいくつか解説されているのですが、やはりそこは100年前、今の演出とは程遠く、また目的に対して使う技法も今の考え方とは根本的に違います。
観客の選んだカードを混ぜる時、「パスしてトップに持ってきてパームしてデックを渡してシャフルさせる」みたいな事を普通に要求していますが、今だとよっぽどのテクニック変態じゃないとそういうことはしませんからね。直線距離に思えて結構回り道している感じだし。

ただ、アードネスが解説している柱はカードギャンブルのテクニックですから、それらを応用した奇術ということで、奇術家の考え方とはそもそもが異なっていたのかもしれません。

その当時の奇術家はもしかすると同じ現象でも違う方法を採ったかもしれませんからね。ちなみにここに解説されている現象はいくつも現代風にアレンジされて一級のマジックとして演じられています。

さてさて、そんな奇術の部に紹介されているうちの1つが、今日の話題「アクロバティックジャック」です。

日本語版の原文では

「ジャックをトップとボトムと中央に置き、並外れたやり方で次々と位置を変える」

とありますが、もうちょっと詳しく書きますと以下のような現象になります。

 

1.ジャック4枚を取り出して赤ジャックと黒ジャックをそれぞれ2人の観客に持たせる

2.赤ジャック1枚をデックのトップに、黒ジャック1枚をデックの真ん中に入れてもらうと、瞬時に入れ替わる

3.赤ジャック1枚と黒ジャック1枚をそれぞれトップとボトムに置くと瞬時に中央に集まる

4.中央に移動したジャックがそれぞれトップとボトムに戻る

5.赤ジャック2枚をトップとボトム、黒ジャック2枚を中央に差し込んでもらうと瞬時に位置が入れ替わる

6.赤ジャック2枚をトップとボトムに置いてもらい、黒ジャックを中央に入れてデックを観客に手渡す

7.観客がデックを持ったまま、ジャックが全て中央に集まる(赤ジャックが中央に移動する)

 

この現象をよく読むとパス以外の技法を使っていない事がわかると思いますが、全て原案どおりに演じようとするとかなり困難です。ちなみに最初の入れ替わりの部分では「片手シフト」を使っているのです。

このマジックをどういう場所でやれとは書いていませんが、少なくともいわゆる現代のクロースアップマジックでは果てしなく困難です。
体ごと左右の観客に向き直る動作やデックを持ったまま腕を下げられるような場所でないと無理でしょう。

となるとサロンマジックのように比較的自由に動けて観客が前方にいるシーンが思い浮かぶのですが、ではそのようなシーンで「ジャックの赤と黒の位置がデック内で入れ替わる」という現象をハッキリと伝えられるかというと、それもまた難しいと思います。

 

で、これを読んでいてスゴイなーと感じ入ったのが、その現象の構成でした。

マジシャンからするとパス一辺倒の技巧的なマジックですが、「ジャックに教えこんで曲芸をさせている」という演出と、全て違う移動の仕方を行なっている(トップと中央の入れ替え→トップボトムから中央へ→中央からトップボトムへ→トップボトムと中央2枚の入れ替え→観客の手の中で移動)ことで、観客からするとまさにジャックが縦横無尽に移動しているようなマジックになっているのですね。

パスという技術一本でマジック作れって言われてもすっごく困るけど、このマジックはそれを達成していながら、好奇心を誘うセオリー通りだんだん不可能性も増していき、ストーリーが完結している事が僕にはとても凄いことに感じられたのです。

 

現象の分類からするとデック内の移動、あるいはトランスポジションですが、観客からはデックの中をカードが移動しているように見えるでしょうから、今で言うアンビシャスカードをもっと複雑にしたような現象に見えるんじゃないでしょうかね。

このマジックを演じられるとは思いませんが、とても良い勉強になった1つなのですね。
で、もっとカジュアルな作風にして、あと使い道の全然思いつかないSWEシフトを無理やり入れたのが上の動画です。Youtubeの動画編集メニューが増えていたので何かかっこいい感じの(中央が明るくて四隅がボンヤリしてる)フィルタを付けてみました。ん~、微妙。

SWEシフトって何に使えばいいんだろう。何に使えるんだろう。

IMG_1909

いやぁ最近はあすぱら書いたり、人のブログをチェックするより先に寝ちゃうような感じで。

肩も腰もバッキバキ、寝る前のオムロン低周波治療器は手放せませんね。すげー気持ちいい。
なにあれ。単四電池2個でここまで気持ちよくなっていいの?って感じ。

運動不足ってのは分かってるんですけど、この間ジャンプしたら太ももがピキって鳴って痛くなったので、なんかもう、ね、そういうのは、ね。
そういえばパソコンでマウスをクリックする動作には大体1カロリーちょっとを消費するらしいです。マジシャンがカードマジックをする時に消費するカロリーはどれくらいなんでしょうね。ま少なくとも「運動してる」とは言えないレベルなのでしょうが。

 

あ、新しいプリンターを買いました。
以前使っていたプリンターは黒インクが出なくなってしまって、、、何年も使っていたからね。

でー、無線LAN対応でパソコンとUSBで繋がなくても印刷出来るものとか、普通にありました。
新しく買ったのもそのタイプなんですけど、今って無線LANで使用するのが普通なんですか?
別にノートパソコンから送るわけでもないので(プリンターはデスクトップの横に置いてます)USBで直接繋ごうとしたんですけど、USBケーブルは付属していないしケーブルを挿す場所も明示されていないのね。
たまーに電化製品を買い替えると最新の機能について行けません。。。

ばきゅーん!

税関で荷物が止められているので、出品は金曜日になると思います。
「The Bullet Trick」 by Peter Kane
ファローシャフルして半分突き出している状態のデックをリフルしてストップと言ってもらい、ストップをかけてもらったところのカードを覚えてもらいます。
「こうすると、トランプでも危険な銃器になるんです」
と言いながら、半分突き出しているパケットを横に傾けてピストルの形にします。
「これがピストルです。そしてこれが弾丸です」
スペードのAを示してピストルに差し込むと、1枚のカードがデックから飛び出してきます。飛び出したカードを見ると、先ほど観客の覚えたカードなのです。
とっても面白いトリックです。大好きです。
出来るシチュエーションなら結構演じます。
「出来るシチュエーション」というのは、トランプが飛んでいっても大丈夫な、ということで、例えば料理が並んでいる場所などではやらない方がいいでしょうね。あと、上手くいくと結構勢いよく飛び出してくるので、人に当たらないように注意しないといけません。
これはカードマジック入門事典に載っていますが、解説の最後にこんな事が書いてあります。
「これは、素晴らしいカード奇術である。この奇術一つで、この本の値段に匹敵すると言っても過言ではない。」
カードマジック入門事典(東京堂出版 高木重郎・麦谷眞里 編)は2,900円です。今だとDVD1枚くらいですね。ワントリックにしては高いなぁ、と思うかもしれませんけど、「一生使えるトリック」としては破格ですよね。

あれ、できないぞ?

もう3月かぁ・・・早いなぁ・・・
カードマジック事典、Self-Working Card Tricks両方から。
「FATE #1(ダイスの示すカード)」
ダイスとトランプはよくギャンブルに使われますが、一緒に使われることはあまりありません。何故かというと、一緒に使ってしまうと稀に不思議なことが起きてしまうからです。
2つのダイスを振ってもらい出た目にあわせてパケットを作ると2枚のジャックが現れるというセルフワーキングトリックです。
あっさりした解説の割に演じてみると意外と不思議。
「このダイスの目がもし5だったら、このパケットの枚数は違っていましたよね?」としっかりと確認したうえで最後のジャックを表してみせるとなかなか好反応。
あらかじめセットが必要です。僕はそのセットを2つ作っておき、「もう一回やってみましょうか?」と、フォーオブアカインドを出すのが好きです。
最後に作ったパケットをデックのトップに乗せてもう片方のパケットはボトムに移せばもう一度演じる準備が出来上がります。
Karl Fulves氏のSelf-Working Card Tricksに「FATE #1」として載っていますが、これに載っている解説の通りにやると実は上手くいきません。
それもそのはず。なんと「Self-Working~~」の解説は間違っているからです。「あれ?できないじゃん」と、僕は暫く悩みました。
カードマジック事典に載っている解説は合っています。これを読んで分かるまで「自分の読解力が無いのかなぁ・・・」と思っていましたね。

演じてみないと分からない

セルフワーキングマジックには「簡単」だけではない独特な魅力があると僕は思います。複雑な手順が必要なトリックは観客に伝えるのが難しい場合もあり、一見すると簡単ですが演じてみて色々な点に気づかされることも多いのです。
今回ご紹介のトリックはKarl Fulves氏の著作「SELF WORKING CARD TRICKS」に解説されているCharles Jordan氏のものですが、はっきり言って解説を読むと詰まらなそうなトリックなのです。

Self-Working Card Tricks (Cards, Coins, and Other Magic)

Karl Fulves / Dover Publications

解説には原理だけが書かれているのでどうにも巧い演じ方が分からないのですよね。
僕がこの作品を面白いなと思ったのは荒木一郎さんの著作「カードマジック19の秘宝」に「ジョーカーのささやき」というそのままのタイトルで解説されているのを読んでからです。

あなたにもできるカードマジック19の秘宝―初めての人からエキスパートまで

荒木 一郎 / 里文出版

この本にはしっかりとしたプレゼンテーションが載っていますので演じている姿を想像することができます。勿論とても簡単なトリックですが、ちゃんと演じれば不思議ですよ。
「WHISPERING JOKER」
トランプを長く触っていると愛着が湧きカードと会話ができるようになるんです。いやホントです。今日は助手としてこのジョーカーに手伝ってもらいましょう。
20枚ほどのカードをお渡ししますのでよーく切ってください。そしてジョーカーをどこにでも構いませんので差し込んで、その両脇のカードをお二人に覚えてもらいます。
覚えましたか?それではお好きなだけカードをカットしてください。
僕もお手伝いしてカードをよーく混ぜましょう。(リバースファロウシャフルを数回行う)
さて、お二人のカードは誰にも分からなくなりましたね。でも大丈夫、このジョーカーが場所を教えてくれるんです。
トランプを半分くらいに分けてください。2つのトランプの山を僕の左右のポケットにそれぞれ入れます。僕はカードを見ません。
このジョーカーをポケットに入れると貴方のカードの場所を見つけてくれます。そしてそっと教えてくれるんですよ。
聞こえませんでしたか?まず貴方のカードは6枚目にあるそうですよ。
そして貴方のカードは8枚目だそうです。(左右のポケットから一枚ずつカードを取り出す)
選んだカードは何でしたか?ハートの6とスペードのQ?(カードを見せ当たっていることを示す)いかがでしょう、ジョーカーのお手柄です!

マキシ改悪

[追記]
アラジンの青色をご注文いただいた方へお詫びのご連絡がございます。
メールを送りましたのでご確認をお願いいたします。

マジックの本を読んでいて首をひねりたくなる解説というのは稀にあるもので。
その動作が何を意味するのかといった本質的な理解が必要なこともありますが、「それはいくらなんでもお粗末なんじゃないの?」という解説も極まれに。
カードマジック事典から。
「Maxi-Twist(ひっくり返るA)」 by Roger Smith
マジシャンは4枚のAを示し、表向きに持つ。
パケットを振るごとにAが1枚ずつ裏返っていく。
「本当に4枚しか使っていませんよ」と言いながら表向きに数えなおすと4枚のAのはずが、スペードのA~4に変わっている。
最後の意表を突くクライマックスが本当に鮮やかなトリックです。
でも、カードマジック事典での解説は最初の大切な部分をかなり端折って書かれているので「・・・ん?」となります。
最初に読んだときは「え、これじゃ・・・どういうこと?」という感想を持ちました。
「方法」の②の部分ですね。大切な部分が書かれていません。
今なら動画で探せば一発で分かりますが、そうでなければ想像力を働かせるしかありません。僕はこの作品が解説されているものを他に知らないので何とも言えないのですが、この部分は不親切でしょうね。
その部分に関連することなのですが、この作品では最後に少しトリックの「跡」が残りますよね。最後のあのカードやあのカードの処理をするとなると、どうしてもそれまでの綺麗な流れを止めてしまうような気がするのですよね。
本当に理想的なのは「4枚しか使っていませんよ?ほら、A、2、3、4!」と、ここで終われるものだと僕は思います。
あの部分をどうするのか、ビル・マローン氏はこんな風に演じていましたし、


アラン・アッカーマン氏はこんなトリックに仕上げています。

僕のバリエーション。似たこと考える人は多いんじゃないかと思います。

でもこれ改悪だと思います。
この作品の綺麗な終わり方は「はい、A、2、3、4!」です。
そこで観客はギョッとなるわけですね。これがクライマックスです。
さらに何かする、というのはちょっと空気読めていない気がするんですよね。
他の方はどのように感じるのでしょう。